人気のある隣の席の男の子と〜初彼エピソード〜

初めて彼氏ができたのは中学2年生の頃でした。席が隣になったAくんという男の子が授業中にやたらとちょっかいをかけてきました。

最初は馴れ馴れしい子だな、とあしらっていました。私とAくんは小学校が別で、中学1年生のときも違うクラスだったので、Aくんのことを「バスケ部に入っている男の子」くらいにしか知らなかったのです。

人気がある彼

違うクラスの友達が休み時間に私の席に遊びに来た時、「Aくんの隣なんだ。羨ましいな。結構人気あるんだよ」と言ってきました。そんな人気がある男子だなんて少しも思わなかったので、私は驚いていました。

その日から、「どうして人気があるんだろう?」とちょっと興味を持ちながら隣の席を観察していました。クラスの女の子たちが教室の隅に固まってAくんの話をこっそりしているのを聞いたこともありました。どうやら本当に人気があるようでした。

好きな人いるの?

私は当時、同じ部活の先輩のことが好きだったのです。先輩も私にアプローチしてくるので、「早く付き合っちゃえよ」なんて他の先輩からかわれることもありました。しかし、その先輩は、実は他校の生徒と付き合っていたのです。それを知り落ち込んでいたある休み時間、Aくんが突然「好きな人いるの?」と私に聞いてきました。

「そんなのいないよ」とぶっきらぼうに返しましたが、「本当に?」と疑いの目で見てきます。先輩のことがバレたのかな、と思って黙ってうつむいていると、Aくんは「じゃあ俺と付き合おうよ」と言ってきたのです。

突然できた初めての彼氏

「付き合おうよ」なんて軽く言われて「え、なんで?」と聞きましたが、Aくんは「好きな子がいないなら、俺でも良くない?」なんて言ってきます。

それを見て、Aくんは別に私を好きというわけではないんだろうな、なんて思いました。
好きだった先輩に彼女がいることを知ってやけになっていた私は、「別にいいけど」なんて返事をしました。

ただ、突然彼氏ができたところで、どうすれば良いのか分かりませんでした。お互い部活で帰る時間は違っていましたし、当時は携帯も持っていませんのでメールのやり取りもできません。ただ、たまに電話がかかってきたり、「夏祭り一緒に行こうね」なんてデートの話をしたりするのが楽しくて、気づけば私はAくんのことがすごく好きになっていました。

広がる噂と妬み

私たちが付き合い始めたという噂はあっという間に広がりました。そして私は、Aくんのファンだった女の子たちから反感を買ってしまい、一部の女の子から無視されるようになったのです。

それがきっかけでお互いが気まずくなり、別れました。それから私とAくんは一切会話もなくなり、顔を合わせても気まずそうに目をそらすようになりました。

Aくんと再会したのは大学を卒業する頃に行われた同窓会でした。Aくんから「久しぶり」と声を掛けられ少し会話しました。Aくんは大学で知り合った彼女と婚約したと言っていました。話をしていると、あの頃の思い出がよみがえってきました。

あのとき、周りの反応なんて気にせず付き合っていれば、今私たちはどうなっていたんだろう。そんなことを考えると少し切なくなりましたが、もうお互い結婚したので、良い思い出として心にしまっています。

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